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■Mo12 二月分、三月分合併 『LAST SONG !』

 愛野は小さなライブハウスの隅でドリンクを片手に、それを眺めていた。小さなハコに似合う小さなステージ上では四人の男女が楽器を片手に破天荒に動き、それぞれ全く違う音を出しながら共鳴し、一個のバンドとしての音を築き上げていっている。荒く、しかし統制されていた。一見ではわからない、芯のとおった良さがあった。
 いつの間にか曲が終わり、愛野ははっとした。
「Ahhh……」
 ステージの真ん中でギターを抱えた男が呟いた。
「LAST SONG!」

 僕はうんと伸びをした。
「さまになってきたねぇ」
 後ろを振り返ると代田がいた。もうすぐ暖かくなるのだろう。
「今年は桜咲くかなァ?」
 いつの間にか山中もいて、笑っていた。
「おれたちで、今度花見行こうぜ」
「お前飲みたいだけだろ」
「ばれたか」
「山中は飲みすぎだね」
 僕が代田の意見に同調すると山中はやりづらそうな顔をした。
「いやいや、酒は人生の――」
「私も、ギタリストに倒れられちゃ困るから控えてほしいな」
 そういう声とともに現れたのは宇摩だった。
「なにはともかく、明日は派手にやろう」
 僕たちは頷いた。

 端っこの方に、愛野が居ることに気付いた。僕はそちらの方に向かってほほ笑みかけ、そして、言った。
「Ahhh……」
 そういえば今日はどこかの音楽事務所の関係者が来ているらしい。と、宇摩は言っていた。それなのにこれである。本当に可笑しかった。
「LAST SONG!」


 END
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■コメント

■ [旅人]

完結おめでとうございます!
そして1年間お付き合いくださり、本当にありがとうございました。

最終話は「LAST SONG」ということは、卒業のお題も考えると、バンドは終わりなのでしょうか。
さみしいですね。
でも、救われて、未来の見える最後、とても素敵です!

書きにくいお題だったかもしれませんが、お付き合いいただけて本当にうれしかったです。
ありがとうございました!

■ありがとうございます [Kanta]

彼らがどうなったかは正直わかりません……w

解散したり社会人になっても、きっと音楽は何らかの形でつづけていることでしょう。
たぶん
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