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■MO12 七草粥

 ライブ中、突如としてリードギターが消え去った。最初にそのことに気付いた僕はすぐに山中を見た。すると、彼は申し訳なさそうな顔でいたその右手には一筋だけ血が流れていた。
「山中……!」
「大丈夫だよ」
 山中はまた血に濡れる手でピックを握った。
 彼はその後もライブをそつなくこなした。

「ギタリストの爪は慢性的に薄くなるんだよ」
 山中は右人差し指に絆創膏をまいて言った。
「へぇ」
「そろそろ俺もなるかな、って思ってたんだけど……。いてぇな」
「大丈夫なのか?」
「さあ……。まあ、大丈夫だろ」
 山中はぼんやりといった。
「じゃあ、これから二週間は正月休みってことで!」
 そういうと山中は自分のギターを抱えて早々に楽屋から出て行った。
「……じゃあ、解散するか」
 宇摩もそういうと出て行った。
 僕も楽屋から出て家に帰った。
 山中は僕をこの世界に連れ戻してくれた恩人だ。そう思うと、自然に手はギターを抱えた。
「曲、作らないと」
 僕は弦を爪弾いた。
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