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■四十三頁

良いぜ」
「この城に入ろうとしたのさ」
「……へぇ? んで、何をしょうと思ったんだ?」
「……『ファリィ・トリィ』だな」
 有名なおとぎ話だった。王子が、竜にさらわれた王女を助けに行く、と言う内容だった。
「そいつぁ感動てきだな」
「そっちは?」
「……ただの、泥棒だ」
 ルーシルアはふーん、と言って周りを見た。確かに、多すぎず少なすぎず、良い人数だ。と、思った。
「じゃあ、『しね』なんて、無いよな?」
「どうだかなぁ」
 両者の間に火花が散ったかと思うと、ルーシルアは一つ跳び、城壁の頂上に登り、同じような調子で跳び去りながら闇へ消えた。
「人間か? あいつ。……行くぞ」
 青年は、追うようにして跳んだ。次々とそれを追う仲間達。

 ルーシルアは仮面を付けて、月明かりにてらされながら城の壁に張り付いていた。風が吹き、おちそうになるも踏ん張る。外にいるのだ。
 騒ぎが大きくなってから、それの混乱に乗じて、サークナヤを救い出そうとしていた。
 予想通り、なにやら騒がしくなった。のを感じ、近くの窓から中の様子をうかがった。そして、仰天した。
 何と、あの青年が、顔を半分かくして、戦っている。
 こっちの存在など最初からわかっているかのように、こっちを見ると、上を指差し、右を指差した。
 そこに、求めている物がある、と言うかのように。
 ルーシルアは窓硝子を蹴破って中に進入すると、示された方向へ、邪魔をする兵士を蹴散らしながら走った。
「ありがとよ」
 青年に言った。鼻で笑い飛ばすのが判った。
 示された場所に着くと、一目見て豪華な部屋だと判った。
 そんなドアも蹴破って、中にはいると、絶句した。
 吐きそうな程の汚臭。大量の蝋燭。虫や、動物の死骸今殺されたばかりであろう動物もいるようだった。血で濡れたままそれがこびりついた刃物の数々。
 そして、縄で縛られ、動物の血か何かで全身真っ赤の少女と、鞭を振るう女性と、一緒に、居た。
 こっちを見る二人を見据えた。いや、女の方はルーシルアの存在など気にした様子はなく、






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