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■二十八頁

 それが顔に出た。
「いいかい。あんちゃん、あんたが殺した男は、姐さんの兄さんなわけ。わかる? あんな無様な戦いされて――」
「ルラム」
 女の厳しい声。その声の意味は、おそらくべらべら喋りすぎ、と言うことだろう。
「あの場で本当に戦わなァあの戦いの凄さはわからんよ」
 フードを被った男が言った。
「申し遅れました。わたくは、シャン・グルーベン。そっちの男がエネトゥス・エヴァーグ」
 女に紹介され、男が一礼した。
「この子が、ルラム・ウォブニアル」
 少女は無愛想に軽く頭を振った。
「我々は、山岳都市・プリズーンのレジスタンスです」
 ルーシルアは頭を掻き、首をならし、あくびをし、涙をぬぐった。
「……部屋にもどっても?」
「冗談のように感じるかもしれませんが、私達は真面目です。大まじめです」
「それで? 俺に入れと?」
「まとめれば、そう言うことになります」
「おいおい、折角手に入れた職を、みすみす手放せって? 無理だな」
「市長に充実な兵士のふりをしていただければ結構です。そして、いざというときには――」
「戦えと?」
 ルーシルアが言うと、シャンは頷いた。
「あなたはこの街に何の義理もないはずです」
「……断れば?」
 眉間に皺を寄せながらルーシルアが答えた。
「断れないような状況をつくってますから」
 気がつけば、三人の戦士に囲まれていた。エネトゥスは剣に手を伸ばし、ルラムは盲完全に剣を抜き、シャンは右腕に〈式〉を発動させ、それで攻撃を仕掛けようとしている。
「……まるで舞台のようだな。秋の謝肉祭の出し物みたいだ」
「へェ、じゃァ今からあんたは、あたし等を倒す、っていうのかい? それが王道ってもンだろ?」
 ルラムが言った。
 ルーシルアは剣を逆手に構えた。刃は床を向いている。その風情はどこかうきうきしているようにも見える。
「そういうことに、なるな」
 ――下手な剣よりも、鋭い――不意にクンファーの言葉を思い出した。
 やってみる価値はあるな。そう呟き、目を瞑った。
 その場を襲うような感覚。津波、竜巻、炎、一振りの剣。
「なんだァ……? 降参かァ? つま……」





謝肉祭=カーニバル=出し物いっぱいあるだろとかそんな固定概念。
ルーシルア最強伝説(2)
あぁ、ファントムペインはムラース将軍の直伝ではない……よ。うん。
ルーシルアが自分でゲッツしたのさ。

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