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■二十七頁

 女が呟くと、少年は嬉々として腰の剣を抜いた。
「でも、自分だけでやりなさい。私達は何もしないわ」
「上等ォ上等ォ」
 ルーシルアは身体から力を抜いた。剣の柄が指に軽く引っ掛かる。
 ゆっくりと、男が踏み込んだ。剣を片手で握り、刃を横に倒している。胴体めがけて迷わぬ一閃。
 ――遅い――ルーシルアの眼に炎が宿った。――その程度か
 一瞬にして、勝負にけりが付いた。
 ルーシルアの鉄剣が相手の首筋に当たり、首を切り落とそうとするところで止まっていた。男の剣はルーシルアの脇腹を通り過ぎ、刃は当たることなく通り過ぎている。
「……」
 少年の目が丸くなった。
「だから言ったろう。お前の勝てる相手ではないと」
 フードを被った男が言った。今にもげらげら笑い出しそうな調子だった。
「……ちぇ。なんだよ、なんだよ」
 少年が今にも剣を投げ出しそうな勢いで地べたに座り込んだ
「あぁー、もう。どうせあたしは弱いですよ」
 ルーシルアは男のその言葉につい反応してしまった。
「あたし?」
 もう一度そいつの服装を見ると、どこからどう見ても男物の服である。
 フードを被った男が今度こそげらげらわらいだした。
「あたしは、女だ。くそぼけ」
 とても女とは思えないような罵詈雑言。
「おいこら、エネトゥスのおっさん、いつまでわらってンだよ」
「良かったな、男装馬鹿」
「ンだとォ?」
 いがみ合う二人をみて、女が咳払いをした。
「こんばんは、アファン」
「……」
 その女が言った。どこか見覚えがある気がして、ルーシルアは首を傾げた。
「今日の戦いは、見事でした。ウィリディン相手にあそこまでやる人間は、そうは居ません。」
「……どこかで、会ったことが?」
「本日の戦いで、あなたを闘技場へ導いた者ですよ」
 そう言われ、合点がいった。
「あの黒い礼服の……」
「あたしならもっと巧く殺せたもンね。甘いよ。首筋に刃を引っかけて殺すなんてさ。姐さんだって、もっと巧く殺して欲しかっただろ?」
 少年もとい少女が話に割り込んできた。おい、こら、どういう意味だくそがき











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