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■十六頁

呑まれ、消え失せた。そこには、粗末な紙切れが残った。紙切れには、「Judge」と書かれていた。
「……うちのものがすまなかった。お嬢さん、旅のお方。」
 そう一礼すると、その男はきびきびと宿を出ようとする。ファンタンは初めて「お嬢さん」と呼ばれ、顔が上気している
「……あの男は、どこへ消え失せたのだ? 死んだのか? お前が、殺したのか?」
 サークナヤが呟いた。そのつぶやきを、男は聞き逃していなかった。すたすたとした歩調で、サークナヤの目の前へしゃがむと、二人目を合わせたまま黙っている。
「いいや、あの男は、生きているよ、お嬢さん。牢に入れられただけだ。どの判決が下るかは、我らが法のおもむくままに」
 そのまま手の甲に口づけでもするんじゃないかと思われるほど、礼儀ただしかった。
 いったんの間があって、男は立ち上がった。
「それでは」
 一礼するとそのまま男は宿から出ていった。
「……あいつは?」
 男の気配が完全に消えてから、ルーシルアは言った。剣はまだむき出しのままである。
「〈ジャッジ〉の首領、アダイブ・ジャッジ・ジャスティンガーだ。……それよりも、お前、なんだ、あの剣は」
「剣? 変わった剣技だとは言われる」
「『変わっている』どころじゃない。〈ファントム・ペイン〉を生じる剣技。長いこと世界を回ったが、使える者は少ない。希だ。居たとしても、じじいだ。……その若さで……称賛に値する。それと同時に、敵でなくて良かったと思える」
 さっきまで「殺せ」だとか神官らしからぬ発言をしていたとは思えない誉め言葉の嵐。
「〈ファントム・ペイン〉とは?」
 ファンタンが聞く。つくづく首をつっこむのが好きだな、とルーシルアは思うが口にはせず。
「〈ファントム・ペイン〉というのは、自分から事前に戦闘を避ける技術のことで、相手に幻の痛みを与えて逃げさせ、戦闘を回避する」
「へぇ」
 クンファーの説明にルーシルアとファンタンが驚く
「それは、そんなにもすごい技術なのですか?」
「あぁ。〈ファントムペイン〉というのは、幻の痛み、幻の痛みは、剣を振るう者の殺気によって生じる。殺気というものは、下手な剣よりも鋭いものだ。極論でいえば〈ファントム・ペイン〉とは、生命を内側から破壊する。」
 さらり、と言った。
「……へぇ。そんなモンだったのか、知らずに使ってたな」
「なに? 知ってて使っていたんじゃないのか?」
「いや、ぜんぜん。だったら、くそったれな呪いのせいで動物に囲まれても、これでやり過ごせるかもな」







一言で説明するならば、雑魚戦は絶対勝てる必殺奥義。
ボス戦で使うと麻痺状態にできるはず。
ルーシルアの剣技は、動物に囲まれているときに勝てるように自分で得た我流のもので、効率よく敵を倒せるような動きをしているはず。
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