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■五頁

「……風の、精霊さ」
 説明するようにルーシルアが言った。
 二人の後には、一陣の風が、追いかけるように奔った。

「……ッ」
 サークナヤが何も言わずについてきているのを確認しながら、一行は確実に歩を進めていた。
「休むか」
 ルーシルアがそう言った。もう限界だと、ルーシルア自身感じていた。サークナヤの限界を、だ。 
大きく飛び出した岩や樹の根を椅子代わりに座った。
「なぁ、どこを仲介していくんだ?」
 ルーシルアは答えず、地面に埋め込まれた濃紺の煉瓦を指差した。
「……中央街道……」
 ルーシルアは頷いた。
「ま、ゆっくり行こう。急ぐわけでもないだろ?」
 サークナヤは何も言わず、ただ地面を眺めていた。
 ルーシルアも、それにつられて地面を見た。小さな虫たちが蠢いている。
「すまない」
 ふと、それを誰かの声が遮った。
 紅い神服を着た神官で、腰に差してある剣には鍔と柄の区別も付かないくらいに鍵鎖が何重にも巻かれて、抜剣が出来なくなっていた。
「なんだ?」
「私は宣教神官の、クンファーと言う。この近くで、私と同じ服を着た、女性の神官を見なかっただろうか。名は、リセというのだが。」 
「しらん。」
 ルーシルアはさっぱり言い切った。かなり清々しい言い方で、相手の反論、疑問は一切受け付けない。と言うような言い方だった。
「そうか。では、私は近くの街にいるから、もし見つけたならば、声を掛けてくれ」
「わかった。みつかれば、な」
 クンファーは神服を翻し、獣道とは言えないような、そもそも道なのかすら怪しい偶然その一線だけに草が生えなかったと言うような道を、狼のように走り去っていった。そこだけ見れば、神官には見えなかった。
「……恋仲か」
 ルーシルアは、呟いた。さっきの神官に向けて言った。
 そうしていると、サークナヤの身なりが気になった。泥で汚れた純白のドレスに、ハイヒール。帽子を被っているその姿は、もう少し年を取っていれば、画家から絵のモデルに選ばれそうである。だが、それは旅には向いていない。
「次の村で、金になりそうな仕事を、探そう」

レさん登場。しかし、名前がクンファー・ゴドーク……なんだっけ?
ちなみにミドルネームは職種によって変わってきます。
神官のミドルネーム「ゴドーク」は神の犬になると言うことで、GOD DOGから来てます。ルーシルアが自称しているシンズは、罪人のミドルネーム
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