■2009年10月

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■ペナルティーライフ あとがき

 ハロー。KANTAです。
 この作品に関する思い出話とかを少々。

 この作品は高校に入って、ぼんやりと「吹奏楽部にでも入ろうか」とか考えていたとき、「おれのしたい事ってなんだ?」と思い、一念発起。
 ただの趣味だった「小説を書く」と言う行動を仕事にしたいと思った瞬間だった。
 とりあえずまずはプロットを組んで書くところから始めよう。と思い、中二から中三にかけて書いていた「シャイニングプリンセス」と言う作品をリメイクした。
 ルーシルアは相変わらずの浮浪者だが、ちょっと心の病気っぽい。
 サークナヤは相変わらずのお嬢様だが、人に言えない過去を持っている。
 ファンタンは相変わらずツンデレとヤンデレを足して二で割ったようなやつだが、純情。
 バッムンはロリコンだがそれはじつは嵌められていて、以外と良いヤツになっていたり。
 レーベンは変人のベクトルがずれていたり。
 と、色々変わった面子に加え、新キャラのムラース将軍。かなり印象が変わったかと思います。

 まあ、そんなわけで。

 あなたの家にあるふすまのあのちょっとした隙間から。KANTAでした。
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■七十一頁

らしく、その準備のため、サークナヤが式中姿を見せることはないだろう。
 そう言えば五年の間、ろくに顔も会わせていないことを少し悔やみつつ、どんな顔になっているのか少し想像を膨らませながら、部屋を出た。

 式は、あっさり終わり、見送りとなった。白銀の鎧を着た兵士達が両脇に立ち、剣を掲げている。
 そこを通るルーシルアは、足を止めた。
「……」
 兵士達の間から、白い布に覆われた棒状のものを持った金髪の男が現れた。
「レーベン」
「一応、言っておくが、俺だって、友達が居ないわけじゃあ、ない。……お前が死ぬと、サクナが悲しむからな。……この剣があれば、安心だろう」
 レーベンは手に持った者を渡すと、兵士達に紛れ、見えなくなった。
 中身を確認すると、黄緑色のうっすら透明な剣があった。剣には、「Swollipeht」と文字が彫られてある。
「……」
 それは、ルーシルアがサウナから貰い、そしてサクナがその身を貫いた剣だった。ルーシルアは無言で、腰の本体がない白い鞘へとそれを納めた。
 また歩き出し、もうすぐ城下町を抜けるというころ、声が届いた。
「ルーシルアッ」
 成人の儀に使うドレスを着て、駆けてくるのは、サークナヤだった。金髪を短く切った碧眼の可憐な少女は、面食らったルーシルアに、一発平手打ちをすると、怒鳴った。
「お別れのあいさつもないの?」
 ルーシルアは気まずそうに顔を逸らし、にやにやする兵士達を視界の隅に追いやった。
「い、言おうと思ったさ。けど、君はいろいろ忙しいだろ?」
「それで気を遣ったつもり?」
 視界の隅では兵士共がなにやら物騒なことを喚いている。
「……お嬢様に血なまぐさい男は、必要ないだろ?」
「それが、理由?」
 もしかしたら、旅に出る前に死ぬかも知れない。そんなことを考えながら、ルーシルアは恐る恐るサークナヤの目を見た。
「……あぁ」
 と、答える前、視界がサークナヤでいっぱいになった。
 何をされたのか判らず、狼狽して二、三歩後に下がった。だが、唇の感覚と、周りの囃したてる声が、それを悟らせた。
「お……おま……ッお、おまえっ」
「はいこれ」
 サークナヤは、金色の懐中時計を取り出し、有無を言わさずルーシルアの首に抱きつくような形になりながらまいた。その顔はルーシルア同様真っ赤である
「はい、いってきなさい」
「……」
 勝手に進んでいく話に、ルーシルアはどう反応して良いか判らず、言われたとおり後を向き、歩き出した。
「ちゃんと、帰ってきてね」
 後の方からサークナヤの声がする。
「絶対、帰ってきてねーッ」
 ルーシルアは足を止めることなく、振り向きもせずに手を振った。

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